外務大臣や法務大臣を務めた姿からは、落ち着いて硬派な印象を受ける上川陽子さん。けれど、本人が長年語ってきた家族や学生時代の話には、ずっと違う表情が見えてきます。
家族に支えられながら働いた子育て期、父と歩いた旧東海道、高校の英語劇、家族旅行、編み物や神輿担ぎ。ここでは、政治の話から少し離れて、上川さんの日常や人間関係をたどります。
静岡市で育ち、小学生の頃には父の仕事で三島市にも2年間暮らした上川陽子さん。高校時代の英語劇で覚えた台詞を、後年ハーバード留学中の交流会でも披露しています。本人は高校時代を「恥ずかしがり屋」だったと振り返り、学生時代の仲間といると「本当にホッとする」と語っています。
- 東京と静岡に家族が分かれて暮らした時期もあり、母の助けを受けながら娘2人を育てた。
- 静岡雙葉学園の英語部で英語劇に挑戦し、高校2年ではハムレット役を演じた。
- 高校時代を本人が「恥ずかしがり屋」だったと回想。学生時代の仲間といると「本当にホッとする」と語る。
上川陽子の家族構成
上川さんが自ら公表してきた家族には、夫と娘2人、そして静岡で暮らした両親がいます。夫とは東京大学時代のクラスメートでした。
夫は大学時代のクラスメート
夫は大学時代のクラスメートで、1994年のインタビューでは銀行に勤めていると紹介されています。
当時、働き続ける妻を持つ男性が今ほど一般的ではなかった中でも、夫は「女性も社会の中で自分の持ち味を生かす世界をもつべきだ」という考えで、上川さんの仕事を支えていました。
2008年には夫が福井へ単身赴任し、長女は海外、次女は静岡で祖父母と生活していました。家族が別々の場所で暮らしていた時期にも、年に1~2回は全員で旅行する時間をつくっていました。
主人は大学での同窓生でしたから、もう同志のようなものなんです。
出典:上川陽子公式サイト「味の手帖 2008年8月号」(2008年8月号)
夫婦として暮らすだけでなく、それぞれの仕事や挑戦を認め合う関係を、上川さん自身は「同志」という言葉で表していました。
娘2人を育て、東京と静岡を行き来した時期も
上川さんには娘が2人います。長女を育てていたころは会社勤めを続けており、残業も多く、授乳のための時間さえ十分に取れなかったと振り返っています。
当時は「働く母親として後ろ指をさされたくない」という思いもあり、布おむつにこだわって夜中に大量のおむつを洗っていたそうです。二女の子育てでは肩の力が抜け、紙おむつを使いながら、子どもに寄り添うことを大切にするようになりました。
1994年、長女は中学3年生、二女は3歳7か月。上川さんが静岡で仕事をしている間、夫と娘たちは東京に住んでいました。幼い二女は静岡へ頻繁に会いに来ていました。
やっぱり恋しいです。私も恋しいんだけど、彼女も恋しいみたいで……。
出典:月刊「ふぁみりす」「2児の優しいママでもある上川さんの素顔は?子育て観は?」(1994年7月号)
2000年の衆院選では、娘たちも母の挑戦をそばで応援しました。長女はひまわりを持って支援者に声をかけ、当時まだ小さかった二女も父と一緒に自転車で選挙活動を手伝っています。
初当選後、上川さんは娘たちとゆっくり話せる時間がさらに減ったと書いています。それだけに、一緒に過ごせる時間そのものを大事にしていました。長女を育てながら会社勤めを続けた時期や、静岡で仕事をしながら夫と娘たちが東京で暮らした時期も本人の記録に残っています。娘たちが成長してからは家族旅行の計画やホテル予約を担うこともあり、家族との関係が年代ごとに変化してきたことが分かります。幼い子どもを育てながら働いた時期、東京と静岡に家族が分かれて暮らした時期、その後に娘たちが旅行を計画するようになった時期まで、本人の記録から家族の時間を追うことができます。家族史としても具体的です。
上川陽子の実家と家族のルーツ
上川さんは静岡市生まれ。小学生時代には、父親の仕事の関係で2年間、三島市に暮らした時期もありました。
大人になってから三島で開かれた食育イベントを訪れた際には、当時の同級生から声をかけてもらったことをきっかけに、久しぶりに三島を訪ねています。
母は「女の子だから」と進路を狭めなかった
上川さんが自分の進路を振り返るとき、母親の存在はかなり大きなものでした。女の子だからこうしなければならない、と役割を決めつけるのではなく、能力があるなら社会で生かしてほしいという考えの母だったそうです。
進学先を決めるときにも、周囲が難しいと考える選択肢を最初から閉じず、娘の前にある壁を取り除くように支えてくれました。
そして上川さんが母親になると、今度はその母が子育てを支える側に回ります。1994年には母が平日は東京へ行き、幼い孫たちの生活を支えていました。父は静岡に残るという、家族全体での協力体制でした。
父と歩いた東海道の一里塚
父親との思い出で印象深いのが、小学校高学年の夏休みです。上川さんは自由研究のような特別課題に「東海道の一里塚」を選びました。
清水の江尻付近から丸子方面まで、旧東海道を実際に歩き、一里塚ごとに絵と感想を書いて地図にまとめるという、かなり手の込んだ宿題です。その道のりには父親が付き添いました。
結構楽しくて、たのもしい父親の印象が強く記憶に残っています。
出典:上川陽子公式サイト「かみかわ陽子のラジオシェイク第22回」(2012年8月21日)
何十年もたってから思い出したのが、宿題の内容そのものより、一緒に歩いてくれた父の頼もしさだったというのも印象的です。
静岡・大谷の家で停電の夜に囲んだ食卓
2011年、上川さんは自宅について「大谷というところ」に住み、静岡大学がある有度山のすぐ近くだと話していました。
台風で昼すぎから夜中まで停電したときには、ろうそくを灯して夕食を作り、家族で食卓を囲みました。暗くなったら早く休み、朝は早く起きるという、電気のない一晩を家族で過ごしています。
上川さんの静岡との結びつきは、本人のXにもたびたび登場します。
上川陽子の若い頃
若い頃の上川さんには、国際舞台で堂々と話す後年の姿からは少し意外な一面があります。本人は高校時代の自分を「恥ずかしがり屋」だったと振り返っています。
高校の英語劇でハムレット役に挑戦
静岡雙葉中学・高校では英語部に入りました。高校1年生の英語劇『ロミオとジュリエット』では僧侶役とナレーションを担当します。
顔があまり見えない老人の衣装だったため、恥ずかしがり屋だった本人には少し安心できる役だったようです。ところが翌年には一転し、『ハムレット』で主役を務めました。
そこで覚えた英語の台詞は長く記憶に残りました。ハーバード大学へ留学した後、「日本の夕べ」という交流会でハムレットのスピーチを披露すると、周囲から驚かれたそうです。
10代の頃に挑戦したことって無駄にはならないなあと思いましたね。
出典:上川陽子公式サイト「第126回 臨時国会最終日を振り返る。酉年の出来事と思い出」(2017年1月16日)
母校との縁は、その後も切れていません。2026年にも静岡雙葉学園の同窓生との集まりをXで紹介しています。
ハーバード時代に手作りした「ガンバレ、マックス!」
2026年6月、上川さんはハーバード大学大学院へ留学していた1986~1988年ごろの一枚の写真を紹介しました。
留学中、米上院議員マックス・ボーカス氏の事務所でインターンとして働いていた上川さん。議員がキャピトルヒルのマラソン大会に出ることになると、「ガンバレ、マックス!」という応援ボードを自分で作りました。
その写真には、後にボーカス氏が英語で感謝と将来への期待を書き添えています。上川さんはこの写真を「私の宝」として、2026年にも議員会館の自室に飾っていると明かしました。
2026年時点の衆議院公式プロフィールで確認できる現在地
衆議院公式プロフィールでは、上川陽子さんは1953年3月、静岡市生まれ、静岡1区選出、当選9回です。東京大学教養学部を卒業し、ハーバード大学大学院で政治行政学修士を修了しています。
外務大臣、法務大臣3回などの経歴が確認できますが、この記事では政策や役職の評価ではなく、家族、学生時代、留学、趣味など人物背景を中心に扱っています。
夫・娘2人は本人公式プロフィールで公表
本人公式プロフィールでは、家族は夫と娘2人と明記されています。本文で扱っている夫・卓苗さんや娘2人との家族エピソードは、本人発信や過去の公表情報に基づいています。
一方、娘たちの勤務先や私生活など、本人が広く公表していない情報を追加することはしていません。
趣味の幅広さも本人公式プロフィールで確認できる
本人公式プロフィールには、合気道、日本舞踊、ラジオ体操、合唱、グラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフ、神輿担ぎなど幅広い趣味が掲載されています。
記事内のYouTubeは、上川陽子さん本人の公式チャンネルによる動画です。
上川陽子の趣味・好きなもの
上川さんの趣味は、一つのジャンルにまとまりません。本人プロフィールには、合気道、日本舞踊、ラジオ体操、合唱、グラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフ、神輿担ぎなどが並んでいます。
自民党の候補者紹介では、編み物やバッグ・マスクなどの小物作りも趣味として挙げていました。好きなものは、いちごとシラス。一方でホラー映画は苦手です。
食べ物をめぐる本人の投稿には、公務の写真とは少し違う空気があります。
「踊り専門」から5kmマラソンへ
運動好きとはいえ、もともと長距離走を続けていたわけではありません。初当選前、「政治家は走りもしないで」と声をかけられたことをきっかけに、勢いで駿府マラソン5kmへの出場を宣言しました。
最初のタイムは本人の記憶で約33分。2回目は練習不足で途中からかなり苦しくなりながらも約38分台でゴールし、その後もう一度5kmに挑んでいます。
私は踊り専門でしたから(苦笑)。
出典:上川陽子公式サイト「第34回 ロコモティブシンドロームと議員連盟」(2013年3月)
日本舞踊から5km走まで、自分とは少し違う分野にも乗ってみるところがあります。神輿についても、2017年には「本当に担いでるの?」と聞かれるほど好きだとラジオで話していました。
上川陽子の性格・人柄と私生活
学生時代の友人といると「本当にホッとする」
2024年9月、友だちについて聞かれた上川さんは、長く続いている学生時代の人間関係を挙げました。今も同級会やクラス会を開いているそうです。
学生時代の仲間といると本当にホッとする
出典:ABEMA TIMES「上川陽子氏、大事にしている学生時代の友だち」(2024年9月21日)
公の場で多くの人と会う仕事を続けてきても、昔から自分を知る仲間と過ごす時間は別物なのでしょう。本人は友人関係について「生涯続くと思う」とも話していました。
家族旅行は娘たちが計画
家族が東京、静岡、福井、海外と離れて暮らした2008年ごろ、上川家では年1~2回の家族旅行を大切にしていました。
旅行先を決め、インターネットでホテルを予約するのは娘たち。夫婦は「アナログ的な時代の最後の世代」なので、娘たちの手際に助けられていたそうです。上川さんによれば、旅行をいちばん楽しみにしていたのは夫だったかもしれないとのことでした。
好きな言葉は「鵬程万里」
愛読書には司馬遼太郎の『この国のかたち』『21世紀に生きる君たちへ』を挙げています。好きな言葉は「鵬程万里」。「高く理想をかかげ、遠くを見つめるまなざしを忘れずに」という意味を添えて紹介してきました。
子育てでも、決められた型へ子どもを合わせるより、自分で考えて動くことを認めたいと語っています。長女の子育てでは育児書を細かく読んでいたものの、二女ではもっと自然に受け止めるようになったという変化も、自身の言葉で残しています。
本人の話し方や表情は、公式YouTubeに掲載された動画でも見ることができます。
上川陽子氏の「本人の言葉」から素顔を見る
家族や学生時代、趣味、価値観などについて、 本人が実際に語った言葉から、 人物像をさらに詳しく見ていきます。
食欲もスポーツも楽しむ秋
学生時代から続けた合気道
米国留学中の乗馬失敗談
聞いてみたら、トレッキング大嫌いな馬、梃子でも動かない馬だったんです。
上川氏は米国留学中、ホストファミリーに誘われて初めて乗馬トレッキングをした際、まったく動かない馬に当たり苦労したという、本人いわく「かっこ悪い思い出」を笑いながら振り返っています。
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- 衆議院「上川陽子君」 運営主体:衆議院/確認内容:人物同定、出生地、最終課程、前職、公職、当選9回。
- 衆議院議員 上川陽子 運営主体:自由民主党/確認内容:生年月日、静岡1区、当選9回、本人公式サイト・X・YouTubeへのリンク。
- プロフィール 運営主体:上川陽子公式サイト/確認内容:家族、趣味、愛読書、好きな言葉、学校・留学情報。現職表記は古いため人物の固定・過去情報のみ使用。
- 2児の優しいママでもある上川さんの素顔は?子育て観は? 運営主体:上川陽子公式サイト/月刊ふぁみりす転載/確認内容:夫の仕事、娘2人、母の育児支援、母から受けた影響、子育て。
- 「こどもと育つ」娘たちの声援 涙が出た 運営主体:上川陽子公式サイト/日本経済新聞夕刊転載/確認内容:夫の名前、大学のクラスメートであること、娘2人、東京と静岡に分かれた家族生活。
- 味の手帖 2008年8月号 運営主体:上川陽子公式サイト/確認内容:夫との関係、単身赴任期の家族、年1~2回の家族旅行、娘による旅行計画。
- かみかわ陽子のラジオシェイク第22回 運営主体:上川陽子公式サイト/確認内容:父と旧東海道を歩いた夏休みの思い出。
- 第126回「臨時国会最終日を振り返る。酉年の出来事と思い出」 運営主体:上川陽子公式サイト/確認内容:静岡雙葉、英語部、ロミオとジュリエット、ハムレット、恥ずかしがり屋だったこと、留学時の再演。
- 「思い出の一枚」上川陽子衆議院議員 運営主体:自由民主党/確認内容:1986~88年のハーバード留学、マックス・ボーカス上院議員事務所、手作り応援ボード、現在も保管する写真。
- 2021年衆院選候補者情報 上川陽子 運営主体:自由民主党/確認内容:編み物、小物作り、日本舞踊、いちご、シラス、ホラー映画。
- かみかわ陽子のラジオシェイク第7回 運営主体:上川陽子公式サイト/確認内容:静岡市大谷・有度山近くでの生活、停電時に家族で囲んだ食卓。
- 上川陽子氏、大事にしている学生時代の友だち 運営主体:ABEMA TIMES/確認内容:学生時代の友人、同級会・クラス会、「本当にホッとする」という発言。







































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