作家、放送作家、そして政治家と、いくつもの顔を持つ百田尚樹さん。本人の話をたどると、その原点には本と映画が好きな父、外で遊び回った少年時代、人を笑わせることに夢中だった学生時代があります。
家庭では妻と2人の子どもを持つ父親でもあります。若い頃の妻との出会いから、映画、ボクシング、読書、レコードまで、作家や政治家としての活動とは違う百田さんの日常を具体的なエピソードから見ていきます。
家庭でのやり取りをユーモア交じりに語る一方、読書や音楽の時間も長く大切にしてきました。
- 家族とのやり取りをユーモア交じりに語り、読書や音楽を大切にしている。
- 外遊びとおしゃべりが好き。若い頃は映画館へ通い、映画監督を志望。
- 幼少期からおしゃべりで、人を笑わせることが好き。
百田尚樹の家族構成
妻の若い頃の写真に「美人」の声
百田さんと妻には、若い頃からテレビ番組との意外な縁があります。百田さんは大学時代、関西で人気だった恋愛バラエティ番組『ラブアタック!』に出演していました。
妻も同番組で「かぐや姫」を務めた経験があり、2人は同じ回で共演したのではなく、出演者たちの交流を通じて知り合いました。百田さん自身は過去のSNSで、妻と出演者の同窓会で出会い、積極的にアプローチしたことを明かしています。
2020年には妻が17歳だった頃のモノクロ写真を紹介しました。写真を見た人から「めちゃくちゃ美人」などの反応が相次ぎ、妻の若い頃に注目が集まりました。
嫁さん、17歳。その頃、私は19歳。4年後に京都で出会いました
出典:デイリースポーツ「百田尚樹氏 美しすぎる妻の写真に反響『めちゃくちゃ美人』『女優…?』」(2020年8月24日)
妻との出会いは、若い頃に出演したテレビ番組の人間関係から生まれたものでした。
結婚後も夫婦の関係を本人が時折語っています。2026年2月、島根県の出雲大社を訪れた際には、妻の父が出雲出身で、妻の母方の祖父母も出雲出身だと紹介。「縁結び」の地を訪れ、妻とのつながりにも触れていました。
息子と娘の2人の子ども
百田さんには息子1人と娘1人の2人の子どもがいます。若い頃に一度長編小説を書いた百田さんでしたが、結婚して家庭を持った後は、テレビの仕事へ大きく軸足を移しました。
妻も当初は仕事を続けていましたが、2人目の子どもが生まれた頃に退職。百田さんは家計を支える立場として、30代から40代にかけて放送作家の仕事に力を注いでいきます。
僕が働かなあかんなーと思って
出典:WEB本の雑誌「作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その5『小説を書く』」(2010年9月29日)
息子とはメディアでも共演しています。2021年1月には「百田尚樹チャンネル」の生放送に息子がゲスト出演し、親子でカメラの前に並びました。
息子の大学名は公表されていません。
2025年7月、参議院選挙を終えて久しぶりに自宅へ戻った際には、妻と息子の様子をXに書いています。政治家として当選した直後にも、家に帰れば家族との日常がありました。
百田尚樹の実家と家族のルーツ
父は本と映画が大好きだった
百田さんが育ったのは大阪市東淀川区の下町です。子どもの頃は朝から晩まで外に出て遊び、野球などをして過ごしていました。
夢中になって遊んでいるうちに夕方になり、ボールが見えなくなるほど暗くなってから帰る。大人になっても、外にいる時に日が落ちてくると、その頃と同じ寂しさを感じると振り返っています。
日が落ちるのがすごく嫌なんです。
出典:WEB本の雑誌「作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その1『お父さんは文学青年』」(2010年9月29日)
家の中で大きな存在だったのが父です。父は大正生まれの読書家で、夜間中学までしか通っていなかったものの、大量の本を持っていました。
見合い結婚で家にやって来た母が驚くほどで、百田さんの表現では家には本が山のようにあったといいます。プルーストの『失われた時を求めて』まで全巻そろっていました。
父は自分と同じように息子にも本を好きになってほしかったようで、小学生の百田さんに岩波書店の少年少女文学全集を与えています。低学年の頃には何冊か読み聞かせもしていました。
もう一つ、父と共有していたのが映画です。『望郷』『十二人の怒れる男』『カサブランカ』などの名作を「これはいいから観ろ」と勧められ、テレビの日曜洋画劇場も楽しみにしていました。
母から贈られた一冊を何度も読んだ
母との思い出には、一冊の児童文学があります。小学生の頃、誕生日か何かの機会に母が買ってくれたのが、佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』でした。
当時の百田さんは幅広く小説を読む少年ではありませんでした。それでも、この一冊だけは気に入り、何度も読み返しています。秘密の小山や小さな人々が登場する物語に、自分だけの場所を持つことへの憧れを重ねていました。
小学校4年生では図書館にあったベーブ・ルースの伝記にも夢中になり、そこから偉人伝を次々と読みました。一方で漫画も大好きで、町の貸本屋へ頻繁に通っています。
百田尚樹の若い頃は?映画とボクシングに夢中
映画館に通い、映画監督を夢見た
若い頃の百田さんを語るうえで、映画は外せません。高校時代には奈良県へ引っ越し、アルバイトで自分のお金を持てるようになると、映画館へ頻繁に足を運ぶようになりました。
当時は家庭用ビデオが普及する前。見たい古典映画があれば名画座や自主上映を探し、1日に3回上映される作品を3回とも見ることもありました。
エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』では、有名な階段の場面のカットまで数えて覚えたといいます。映像そのものだけでなく、どう作られているのかにまで興味が向いていました。
『エイゼンシュテイン全集』は、当時のアルバイト代から考えればかなり高価な本でしたが購入。高校の終わりから大学へ入る頃には、「将来は映画監督になりたい」と考えていました。
大学ではボクシング部で朝から晩まで練習
大学に入ると、映画とは別のものにも熱中しました。大学のボクシング部です。
もともと運動は好きでしたが、団体競技より一人で取り組む競技を好んでいました。高校にはボクシング部がなかったため、大学で初めて本格的に挑戦すると、毎日のように練習する生活になりました。
大学時代はボクシング部だったので、朝から晩まで練習ばかりやっていました。
出典:WEB本の雑誌「作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その3『名作映画とボクシング』」(2010年9月29日)
映画監督を夢見ながら、大学ではボクシングに没頭する。一方で、後に作家になる人物とは思えないほど、この頃は小説をほとんど読んでいなかったとも話しています。
百田尚樹の趣味・好きなもの
23歳ごろから年間200~300冊を読む生活へ
読書量が一気に増えたのは、放送作家になってからでした。会議は週に数日で、若手だった頃は仕事のない時間が多く、しかも自由に使えるお金はそれほどありませんでした。
そこで文庫本を一冊ポケットに入れて散歩し、喫茶店を見つければコーヒーを頼んで長時間読む。そんな生活が23歳ごろから始まりました。
30歳ごろまでの最も読んだ時期には、年間200~300冊ほど読んでいたといいます。お金がなかったため文庫本や古典を選び、面白い作家を見つけると作品を追いました。
井上靖さん、丸山健二さん、吉村昭さんらの作品を読み、特に丸山健二さんの作品からは現代文学の強烈さを感じたと語っています。
その読書習慣は年齢を重ねても残っています。2025年11月には、自分にとって素敵な時間は読書と音楽鑑賞だとXに書きました。
40年ぶりに本を読み返し、執筆への思いが動く
同じ2025年11月には、議員会館の執務室で約40年ぶりに一冊の本を読み直していることも紹介しました。
厳しい環境で執筆を続けた作家の姿を読みながら、自分の執筆環境を振り返り、「また書かなければならない」という気持ちが湧いてきたと記しています。
レコードは超音波洗浄機まで導入
本と並んで、現在も身近にあるのが音楽です。2026年8月には、知人に勧められてレコード用の超音波洗浄機を購入したことを紹介しています。
洗浄後は音が大きく変わったと感じたようで、その夏は「レコード三昧」と書くほどでした。音楽を聴くだけでなく、レコードの状態にも手をかけています。
29歳で手書き2100枚、50歳手前で再び小説へ
百田さんが初めて本格的な長編を書いたのは29歳ごろでした。約1年半をかけ、手書きで2100枚もの原稿を書き上げています。
ただ、その作品をすぐ世に出すことはありませんでした。家庭を持ち、テレビの仕事へ集中した30代、40代を経て、50歳が近づいた頃に再び小説へ向かいます。
その時に書き始めた作品が『永遠の0』でした。本人によれば、実際に書き始めてからは約3か月で完成。子どもの頃に作文が苦手だった少年が、放送作家として文章を素早く仕上げる訓練を重ね、長編小説を書くところまで変わっていました。
百田尚樹の性格・人柄と私生活
子どもの頃からおしゃべりで遊びを考える側だった
百田さんは、子どもの頃の自分を「寡黙な少年」とはまったく逆に振り返っています。外で遊ぶ時も、今日は何をするか、次はどんな遊びをするかを自分から考えて言い出すのが好きでした。
小さい頃からようお喋りでしょうもないこと喋ってて。
出典:WEB本の雑誌「作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その2『だれも知らない小さな国』に夢中になる」(2010年9月29日)
意外なのは、後にベストセラー作家となった一方、子どもの頃は作文が苦手だったことです。遠足の作文でも朝起きたところから順番に書き、目的地へ着く前に何枚も使ってしまったと話しています。
「笑わせる」ためにテレビへ出た
大学時代の『ラブアタック!』出演では、恋愛番組で相手に選ばれること以上に、観客を笑わせることへ力を入れていました。
友人の出演を見に行った百田さんは、その面白さにひかれ、自分も出演したいと番組ディレクターへ直談判しました。
必ず笑わせますから出させてください
出典:WEB本の雑誌「作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その4『放送作家になり、読書も習慣に』」(2010年9月29日)
人を笑わせることには本気でした。 下駄の鼻緒が切れて転び、起き上がると鼻血が出ているように見せるため、あらかじめ絵の具まで仕込んでいたといいます。
番組出演者とは、その後も長く交流が続きました。2010年のインタビュー時点でも、当時の出演仲間の何人かとは付き合いが残っていると話しています。
この「笑い好き」は父にも共通していました。父は会社へ出かける時に「いただきまーす」と言うような冗談好きで、一日中ふざけたことを口にしていたそうです。
大学を離れた後、テレビのディレクターやプロデューサーから「面白いから放送作家をやらないか」と声をかけられたことが、テレビの世界へ入るきっかけになりました。
家族がXの書き込みをチェックしていた
家族との関係がよく表れた出来事の一つが、本人公式Xの運用です。2024年に現在の公式アカウントへ移った当初は、百田さんが書いた文章をスタッフが代理投稿する形が取られていました。
2025年3月には、本人が「家族が検閲していました」とユーモアを交えて報告し、自分で直接投稿できるようになったと発信しました。
百田尚樹が公表した病気と手術
百田さんは健康状態についても、自身の発信や動画で公表してきました。2023年12月にがんを公表し、2024年1月と2月には腎臓の治療を受けています。
2025年5月には腎臓に新たな病変が見つかったことを明かしました。その後、同年7月31日の精密検査では、主治医から「がんではない可能性が高い」と説明されたと本人が発信しています。
一方、2025年10月には腫瘍マーカーの結果から、腎臓以外に新たな悪性腫瘍がある可能性を指摘されたことも公表しました。本人はその時も、読書や音楽、自分の残り時間について考える言葉をXに記しています。
病気の話をしながらも、本を読み、映画を振り返り、レコードを楽しむ時間は続いています。2026年8月にもレコードの手入れを楽しむ投稿があり、長く親しんできた本・映画・音楽は日常の中に残っています。
百田尚樹氏の「本人の言葉」から素顔を見る
家族や学生時代、趣味、価値観などについて、 本人が実際に語った言葉から、 人物像をさらに詳しく見ていきます。
アイデアを考える時間が好き
ナイトスクープへの特別な思い
この番組だけは終わるまで続けて、終わったら放送作家を引退するつもりです。
百田氏は放送作家として多くの番組に関わる中でも、『探偵!ナイトスクープ』だけは最後まで続けたいと特別な思いを語っています。
家族を社会の最小単位と考える家族観
家族は非常に大切なものだと考えています。
百田氏は作品づくりにおける家族観を問われ、人は一人では生きていけず、社会に属する最小の単位が家族だと考えていると語っています。
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- 百田 尚樹(ひゃくた なおき) 運営主体:参議院/確認内容:生年月日、出生地、最終学歴、放送作家歴、作家デビュー、日本保守党代表、参議院議員当選、所属委員会。
- 百田 尚樹 プロフィール 運営主体:日本保守党/確認内容:日本保守党代表・創設者、出生地、前職、作家活動。
- 【2021年1月18日配信】【ゲスト:息子】百田尚樹チャンネル生放送 第207回 運営主体:百田尚樹チャンネル/確認内容:息子の存在、本人と息子の公式動画共演。
- 百田尚樹 公式X 運営主体:百田尚樹/確認内容:妻・家族、読書、音楽、レコード、執筆、私生活に関する2025~2026年の採用投稿。現アカウントが本人公式Xであることも確認。
- 百田尚樹氏 美しすぎる妻の写真に反響「めちゃくちゃ美人」「女優…?」 運営主体:デイリースポーツ/確認内容:妻の17歳時の写真、本人と妻の年齢差、4年後に京都で出会ったこと。
- 「誰も喜んでくれない」日本保守党・百田代表が参院選当選なのに「これも私の運命かと諦めて...」 運営主体:J-CASTニュース/確認内容:2025年7月の本人公式X投稿、帰宅後の妻・息子との一場面、X投稿URL。
- 百田尚樹氏 悪性腫瘍の疑い公表 昨年2度の腎臓手術 運営主体:スポニチアネックス/確認内容:腎臓がんの治療歴、2025年10月に本人が公表した悪性腫瘍の疑い。
- 作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その1「お父さんは文学青年」 運営主体:WEB本の雑誌/確認内容:東淀川区での子ども時代、父の読書・映画好き、実家の蔵書、外遊び、偉人伝。
- 作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その2「『だれも知らない小さな国』に夢中になる」 運営主体:WEB本の雑誌/確認内容:幼少期の性格、作文、母から贈られた本、少年時代の読書。
- 作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その3「名作映画とボクシング」 運営主体:WEB本の雑誌/確認内容:映画好き、映画監督志望、映画館通い、大学ボクシング部。
- 作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その4「放送作家になり、読書も習慣に」 運営主体:WEB本の雑誌/確認内容:『ラブアタック!』出演、笑いへのこだわり、父の性格、出演仲間、放送作家になる経緯、23歳以降の大量読書。
- 作家の読書道 第107回:百田尚樹さん その5「小説を書く」 運営主体:WEB本の雑誌/確認内容:29歳頃の2100枚の原稿、結婚、2人目の子ども、妻の退職、テレビ仕事への集中、50歳手前での小説執筆再開。








































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