第102・103代内閣総理大臣を務め、現在は鳥取1区選出の衆議院議員として活動する石破茂さん。
安全保障や地方創生を語る姿とはかなり違う顔が、家族や趣味の話になると見えてきます。家庭では2人の娘の父で、妻とは大学時代からの長い付き合い。鉄道、プラモデル、カレー、ラーメン、1970年代のアイドルまで、好きなものの話には驚くほど細かいこだわりがあります。
鉄道やプラモデルが好きという一面も、本人が長く語ってきた趣味のひとつです。
- 料理や洗濯などの家事をこなし、妻とは離れている時もほぼ毎日電話。娘2人から率直な意見を聞く。
- 知事の息子として勉強への重圧を感じながら育つ。中学では生徒会副会長選に敗れ、その後は風紀委員長を務めた。
- 妻・佳子は「真面目」で「人間的には非常に優しい」と評する。本人は「媚びず、おもねらず、妥協せず」を掲げる。
石破茂の家族構成
石破茂さんの現在につながる家族として確認できるのは、妻の佳子さんと娘2人です。佳子さんとは慶應義塾大学法学部法律学科の同級生でした。
妻・佳子さんは大学の同級生。一度断られたプロポーズ
2人が慶應義塾大学へ入ったのは1975年。同じドイツ語の授業を受けていましたが、最初から親しかったわけではありません。大学2年の試験前、石破さんが開いた刑法の勉強会に佳子さんが参加したことから、少しずつ会話するようになりました。
学校帰りにお茶を飲み、週末にはドライブへ出かける仲になりましたが、大学卒業時のプロポーズは一度断られています。当時の石破さんは司法試験や将来の夢をいくつも語っており、佳子さんは「自分との結婚のために夢を変えるのは違う」と考えたそうです。
その後しばらく連絡が途絶れました。転機になったのは1981年9月、父・石破二朗さんの死去です。佳子さんが弔電を送ったことで再び連絡を取り合うようになり、当時の勤務先も東京・日本橋と竹橋という近さでした。石破さんが自転車で佳子さんのもとへ向かい、一緒に昼食を取ることもあったといいます。
そして1983年9月に結婚。佳子さんは東京から鳥取へ移り、政治家になる前から石破さんと生活をともにしてきました。
「ほぼ毎日電話していることかな。」
出典:女性自身「石破茂議員の同級生妻が初告白『夫の第一印象はよくなかった』」(2018年9月5日)
政治活動で東京と鳥取に離れている時期が長くても、電話は夫婦の習慣として続きました。2026年1月に夫妻で行った慶應義塾の対談でも、佳子さんは、夫が毎日気にかけて電話をしてくれていたと振り返っています。
佳子さんの服装が注目されたこともあります。2025年4月のベトナム訪問で着ていた白い花柄のロングワンピースについて、文春オンラインでは印象戦略コンサルタントが「スナイデルのものと見受ける」と分析しました。6月のG7サミットへ向かう際には、黒いパンツスーツに赤いリボンタイ付きのブラウスという装いでした。
娘は2人。長女は1987年、次女は1990年生まれ
石破夫妻には娘が2人います。長女は1987年、次女は1990年生まれです。
父親が国会議員になったばかりの頃は、家に帰る時間がほとんどありませんでした。佳子さんは玄関に石破さんの選挙ポスターを貼り、幼い娘たちに父親の顔を覚えてもらおうとしたほどです。久しぶりに帰宅した石破さんを、娘がポスターで見た人として認識したという笑い話も残っています。
娘たちが高校生になると、今度は東京で父と暮らすようになりました。石破さんはすべての学校行事へ参加できたわけではありませんが、娘の演劇や高校の卒業式に出席したこともあったそうです。
2020年には、石破さんと娘2人が都内の3LDKで暮らしていました。当時、長女は32歳、次女は29歳で、2人とも会社員。洗濯や炊事を娘たちが分担しながら、石破さん自身も料理や片付けなどの家事をしていました。
家庭の食卓では、娘たちが政治家の父へ遠慮なく世間の反応を伝えることもありました。
「お父さん、世の中の人はこう言っているよ」
出典:婦人公論.jp「緊急インタビュー・石破茂『〈誰のための政治なんだ!〉という怒りにこたえることこそが政治の基本』」(2020年5月12日)
テレビ出演を見た娘から「説明が分かりにくい」といった率直な指摘を受けることもあったと石破さんは語っています。政治家としてではなく、家庭では普通に娘から批評される父親でした。
石破茂の実家と家族のルーツ
父・二朗、母・和子、姉2人。家系図には教師一家の一面も
石破茂さんは1957年2月4日に東京都千代田区で生まれ、1歳で鳥取県へ移りました。父は石破二朗さん、母は和子さん。上には2人の姉がいます。
石破さんが生まれた時、父は48歳、母は39歳でした。2人の姉は1940年と1941年生まれで、下の姉とも16歳差があります。姉たちは東京女子大学を卒業後、それぞれ国語と英語の教師になりました。母・和子さんも国語教師だったため、父の政治家・官僚としての顔とは別に、母方を中心に教師が多い家庭でもありました。
「茂」という名前にも家族らしいエピソードがあります。男の子の誕生を喜んだ父・二朗さんは、もともと「金太郎」と名付けるつもりだったそうです。しかし母が強く反対。最終的には、父が敬愛していた吉田茂元首相から「茂」の一字を取りました。
東京で暮らした記憶はほとんどなく、本人にとって「ふるさと」は鳥取です。2026年2月の選挙期間中にも、改めて鳥取への感謝をXにつづっていました。
知事公邸の大きな庭と「知事の息子」という重圧
1958年に父が鳥取県知事へ就任すると、石破さんは鳥取県で育つことになります。知事公邸は本人の表現では「20LDKみたい」な大きさで、庭には川や山があり、テニスコートやゴルフ練習場までありました。
一見すると恵まれた環境ですが、「知事の子どもだから勉強ができて当然」と見られる重圧もありました。母は教育熱心で、小学校の試験順位が4番、5番になると厳しく叱られたと振り返っています。
その一方、父は多忙で家にいることが少なく、幼い石破さんには父親が何の仕事をしているのかさえよく分かりませんでした。
「変わった子だったらしいです。」
出典:PRESIDENT Online「風紀委員長になったら『ますます嫌われた』…石破茂が明かす“生徒会選挙”で落ちた苦い記憶」(2024年9月9日)
周囲から頭を下げられる父を見ながらも、その理由が分からない。そんな少し不思議な少年時代でした。
石破茂の若い頃
生徒会選挙に落選、その後は風紀委員長に
中学生の頃には、生徒会の副会長選挙に立候補したものの落選した経験があります。その後は風紀委員長になりました。
ところが、ここでもかなり生真面目でした。遅刻など規則を守らない同級生に対し、生徒会規則を読み上げて注意していたそうです。本人は後年、風紀委員長になって「ますます嫌われた」と振り返っています。
現在の「理屈を細かく説明する石破さん」を思わせる話ですが、当時はその几帳面さが同級生との距離を生むこともありました。
慶應高校では国語が得意、数学はほぼ白紙
慶應義塾高校に進むと、得意科目と苦手科目がはっきり分かれました。現代国語、古文、漢文では学年トップになることがある一方、数学はほとんど解けなかったといいます。
「数学は地球の言葉とは思えない」
出典:慶應義塾「新春対談:慶應義塾での学びと 戦後80年──無知を知ること」(2026年1月6日)
高校3年の夏、鳥取の書店で偶然手に取った司法試験の受験雑誌を読み、法律の世界に強く引かれました。数字を扱う分野ではなく、法律を学ぶ方向へ気持ちが固まっていきます。
大学3、4年では民法の新田敏教授のゼミに所属。毎週、手書きでびっしりとレポートを書き、論理の飛躍や整合性まで細かく添削されました。石破さんは2026年の対談で、この訓練が今でも最も役立っているかもしれないと振り返っています。
首相退任後の2025年には、新田教授の米寿を祝う会にも参加しました。半世紀近く前の学生時代の師との縁が、その後も続いています。
石破茂の趣味・好きなもの
鉄道は「乗り鉄」。寝台特急「出雲」に1000回以上
石破さんを語るうえで外せない趣味が鉄道です。写真を撮ること以上に、列車そのものに乗る「乗り鉄」。特に寝台列車への思い入れが強く、寝台特急「出雲」には1000回以上乗ったと語っています。
鉄道の話になると、単に「電車が好き」で終わりません。車両形式や運行方法、寝台列車の後継車両にまで話が広がります。2026年のインタビューでは、ハイブリッド車両なら非電化区間を通って鳥取駅まで乗り入れられる、と具体的な構想まで披露していました。
1969年製「あまつかぜ」を未開封で保管
もう一つの大きな趣味がプラモデルです。子どもの頃から戦艦や護衛艦などを作り続け、これまでに作った数は200体以上。
特に大切にしているのが、1969年発売のニチモ製「1/200 ミサイル護衛艦あまつかぜ」です。復刻版ではなく当時の製品で、パーツのビニール包装も開けずに保管しています。
「いつの日かねー。ゆっくり作りたいよねー。」
出典:週プレNEWS「石破茂、趣味を語る。『人生の最後に作る“エンディングプラモ”はこれだろうね』」(2026年1月3日)
本気で作り始めれば最低でも3カ月はかかるという「あまつかぜ」。本人は人生最後に作る「エンディングプラモ」の候補としています。
読書、キャンディーズ、マンガまで好きなものが幅広い
公式プロフィールで挙げている読書の好みは、夏目漱石、森鴎外、井上靖、五木寛之、福井晴敏など。国会事務所の本棚にもさまざまなジャンルの本が並んでいます。
音楽はクラシックから演歌まで聴きますが、とりわけ1970年代のアイドルが好きで、キャンディーズと南沙織を特に好んでいます。ユーミンや伊勢正三もお気に入りです。
マンガでは「おそ松くん」「サブマリン707」「加治隆介の議」「沈黙の艦隊」「サンクチュアリ」などを挙げています。硬い政治書だけを読むタイプではありません。
カレーとラーメン。食べ物の記憶もかなり濃い
料理も趣味の一つです。得意料理はオリジナルの「石破カレー」。公式プロフィールには、大学時代の4年間、カレーを食べ続けたと書くほどです。好きな食べ物としてコロッケも挙げています。
ラーメンへの思い入れも深く、銀行員時代は終電で帰宅した後、駅前の屋台でラーメンを食べることが楽しみでした。
さらに27歳で鳥取へ戻り、毎日地域を歩いていた頃には、深夜に佳子さんと塩バターラーメンを食べたことが忘れられない記憶になっています。
「この世のものとは思えない美味しさでした。」
出典:集英社オンライン「石破茂ラーメン議連会長が語る思い出のラーメンBEST3」(2024年9月27日)
当時は1日に600軒の家を回ることもあり、心身ともに厳しい時期でした。妻と食べた一杯が、味だけではなくその時代の記憶と結びついています。
食べ方そのものが話題になったこともあります。2024年9月、水戸市の農家を訪れた際には、手渡されたおにぎりを大きくほおばる映像が撮影されました。この場面が11月にSNSで再び広がり、石破さんのおにぎりの食べ方まで大きな話題になりました。
石破茂の性格・人柄と私生活
「ゲル長官」「いしばっち」という意外にかわいい愛称
「石破茂 ゲル なぜ」と気になる人も少なくありません。「ゲル」という愛称は、防衛関係の仕事をするようになった頃に広がったものです。
本人によると、石破茂の名前を入力した際の変換などから「石橋ゲル」と呼ばれ、それが「ゲル長官」につながっていったとされています。本人はニックネームで呼ばれること自体を好意的に受け止めていました。
一時期は「いしばっち」と呼ばれたこともあります。本人はこの呼び方について「意外とかわいくて、好きだった」と話し、もっと広めてもらえたらうれしいと笑っていました。
料理も洗濯もする。妻が語る「真面目で優しい人」
佳子さんは2018年、夫としての石破さんに80点を付けました。理由として、信頼できて誠意があること、料理から洗濯まで家事をすることを挙げています。
2025年、首相として公邸で暮らしていた時期には、佳子さんが健康面を考えて食事を工夫していました。おひたしや厚揚げ、豆、サラダなどを取り入れ、激務が続く夫の栄養バランスを気にしていたそうです。
首相退任後、佳子さんが改めて夫の人柄を語った時に挙げたのは、「真面目」で「人間的には非常に優しい」という一面でした。
2025年10月には、ネット上で集められた寄せ書きが本人のもとへ届いたことを動画で報告し、メッセージを寄せた人々へ感謝を伝えました。
夫婦でミャクミャク好き。ぬいぐるみは今も自宅に
政治や鉄道とはまったく違うところで、夫妻そろって気に入っていたのが大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」です。
石破さんは万博最終日にミャクミャクへ感謝状を贈り、笑顔で抱き合う場面もありました。佳子さんによれば、家庭でも「かわいいね」とミャクミャクの話をしていたそうです。
首相を退任した後も、ミャクミャクのぬいぐるみは自宅に飾られています。鉄道模型や戦艦のプラモデルが並ぶ石破さんの世界に、赤と青のミャクミャクも加わっています。
石破茂氏の「本人の言葉」から素顔を見る
家族や学生時代、趣味、価値観などについて、 本人が実際に語った言葉から、 人物像をさらに詳しく見ていきます。
一人で電車に乗りたい
クラシック音楽も好き
人に振る舞う自家製カレー
日本にこれしかないというカレーを作って、人に食べて喜んでもらうのが趣味ですね。
石破氏はスパイスや具材にこだわってカレーを作り、人に振る舞って喜んでもらうことを趣味として語っています。
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- 石破茂とは 運営主体:石破しげるオフィシャルサイト/確認内容:基本プロフィール、趣味、料理、読書、好きな食べ物、音楽、マンガ、座右の言葉。
- 衆議院議員 石破茂 運営主体:自由民主党/確認内容:2026年現在の選挙区、当選14回、生年月日、所属。
- 第103代 石破茂/歴代内閣 運営主体:首相官邸/確認内容:第102・103代首相、退任日、通算在職386日。
- 新春対談「慶應義塾での学びと 戦後80年──無知を知ること」 運営主体:慶應義塾/確認内容:石破夫妻のプロフィール、学生時代、数学、新田敏教授、夫婦の習慣。
- 石破茂議員の同級生妻が初告白「夫の第一印象はよくなかった」ほか 運営主体:女性自身/光文社/確認内容:妻との出会い、プロポーズ、再会、1983年9月の結婚、夫婦の電話。
- 緊急インタビュー・石破茂 運営主体:婦人公論.jp/中央公論新社/確認内容:娘2人、2020年時点の職業・年齢、3LDKでの生活、家事、家族の会話。
- 石破茂、趣味を語る。「人生の最後に作る“エンディングプラモ”はこれだろうね」 運営主体:週プレNEWS/集英社/確認内容:乗り鉄、寝台特急「出雲」、プラモデル、「あまつかぜ」、事務所の趣味用品。
- 「人生で一番辛かった時期、深夜に妻と食べた一杯」 運営主体:集英社オンライン/確認内容:銀行員時代の屋台ラーメン、佳子夫人と食べた塩バターラーメン。
- 「激動の1年、世界が変わった」石破茂前総理を支えた佳子夫人が語る総理公邸での日々 運営主体:TSKさんいん中央テレビ/FNNプライムオンライン/確認内容:首相公邸での食生活、佳子夫人から見た性格、夫婦のミャクミャク好き、退任後の自宅。
- 「おにぎりの食べ方」「外交マナー」何をしても炎上の石破総理を政治ジャーナリストが分析 運営主体:ABEMA TIMES/確認内容:2024年9月の水戸市の農家訪問と、おにぎりを食べる映像が11月に話題になった経緯。
- 「佳子さまと同じブランドで…」石破首相夫人による“SNS大量露出”の狙いとは 運営主体:文春オンライン/確認内容:佳子夫人の2025年東南アジア訪問時の花柄ワンピースと、専門家によるブランド分析。
- 風紀委員長になったら「ますます嫌われた」…石破茂が明かす少年時代 運営主体:PRESIDENT Online/確認内容:東京都千代田区での出生、父母、姉2人、名前の由来、1歳で鳥取へ移ったこと、少年時代。











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